夜の1時くらいに家を抜け出して、近所のおうちのバイクを拝借して深夜徘徊する、というのが流行ったんよ。悪いことしてるとは思わなかった。夢中だったから。14歳だった。
バイクは、ホンダのモトコンポだったり、カブだったり。ギアの入れ方が分からんから1速のままでふかしっぱなしでね。
交番の手前を左折したところで後ろに乗ってた田島が「今、交番から、人が出てきた、やべえって!」と言って僕らは、ビビりながらカブのエンジンを切って、民家の伊吹の影に隠れたのである。
よしろー