キン消しが見たくなった。陽が沈みかけた頃、神社の鳥居をくぐってあっという間にチャリで消えてく友達の群れを見たくなった。ドクダミを手に取って歩いた野道の片隅で「わっ!これくっせぇ」と言ったあなたの歯並びの悪い横顔、を思い出した。
子供なりの葛藤に臆することない、目の前のキン消しに左右されないあなたの強さに憧れていた。こぼれたステカセキングを拾わずに黙々歩いた夕暮れを、最後の最後まで直視できなかったあなたの泣いた顔を、僕は今、ティーカップマンと重ねている。
やっと帰ってきた神社の前で、キンコツマンとイワオの分岐点の所で、別れ際に見たビックTHE武道を思い返している。
タモリが見たくなった。
ごめん。やっぱりラーメンマンがいい。
  
チャカ